母の誕生日

昨日(1月31日)は私の母の満92歳の誕生日でした。
昔、今ほど個人情報保護が言われていないころは、マスコミが、1月31日、5つ子の誕生日!と大騒ぎしていたので、母の誕生日は忘れようたって忘れられるものではありませんでした、自分の誕生日をうっかり気づかないで過ごしそうになっていても。
気づいていても電話するのが遅れていると母のほうから必ず電話があったものです。
最近は私は一年中母の誕生日を忘れていません。常に母の歳が頭にありますから。
そこで昨日は時間を見計らって電話しましたが、2度とも「おかけになった番号は電波の届かないところにあるか、云々」
施設に電話して「お宅は電話が届かないところ?、それとも禁止?」と尋ねてみました。返事はそんなことはないでした。
夕方もう一度電話しました。今度は30回コールしても母はでませんでした。その後母のほうからの電話はありませんでした。
母と話すことなく母の誕生日が過ぎたのは昨日が初めて。
先日母の所に行ったときの昼寝している母の寝顔が思い出されてなりません。すっかり心を許して安心して寝ているように思えました。
母にとって私は愛している人、安心できる人、頼りにできる人なんだなあと思いました、なんとなく。




さて・・・先日、PCで巡り巡っているうちに、ある花屋さんが故郷の沖縄に帰って寄せ植えさんを開いていることを知りました。
その花屋さん、家からは1時間以上かかるところにありました。
知ったのは亡き花友が連れて行ってくれたのがきっかけ。
花友は、少し高いけれど変わったものが置いてあるの、変わった人柄だけどとてもセンスがいいの、奥さんのほうが一段とセンスがいいの、沖縄出身で東京でお店を開いていたけれど、こちらに越してきたの、などとその店のことをあれこれ話してくれました。
花友のいうどさ回り(花屋巡り)で数度その店を訪れましたが、ここからは遠いこともあって、友亡きあとは懐かしみながらも一度も訪れたことがありませんでした、
その店がこちらの店を閉店して故郷に帰っている!
この驚きを花友と分かち合いたくてなりません。
人がなくなるということは、その人と共有していた話題を話す場をなくすことなんだと実感した出来事でした。