おいおい、その(四 最終編)

今回が私が手術を受けた病状の程度は、T先生によれば「普通」。だから手術はしたければしてもいいということでした。
私は何事によらず、「迷ったら、ゴー!」ですから、持病があってもしてもらえるならと多少迷って受けることを決意したのでした。
見事な麻酔で覚醒がとてもすっきりしていて、眠っているうちにというか眠っていたという意識さえ全くないうちに手術が終わっていました。
だから手術直後は受けてよかったーと思ったのですが、その後、激痛、出血を経験し、進んで手術を受けるのではなかったと悔いた時も少しありました。
が、その後思い直しました。今回の事で自分の持病の持つ特徴がよく自覚できてよかったって。

今後は受けても受けなくてもいい手術はしないようにしよう、大手術になったら他の人の何倍もの命の危険があるから一層体調管理に注意しよう、大手術にならないよう早期発見に努めよう、と固く肝に銘じました。


今回の入院した部屋は四人部屋で10泊11日の間に6人の方と相部屋になりました。
その中の二人とは、年齢が近かったり、同病だったり、また一つのベッドが空いている時が長くて、私を含めて3人だけで過ごす時間が多かったりで、親しく話が弾みました。
そういう日々の中で、病気は自分では選べないと改めて思いました。
また「生」と「死」が表裏一体であると強く思いました。
かつて入院した時は院外を歩いている健康(にみえる)な人がとてもうらやましかったのですが、今度はそれほどうらやましいとは思いませんでした。
何時立場が反対になるかわからない事がよくわかったからだと思います。
とにかく今後はこれまで以上に「今を生きる」ことにしようと思っているのですよ、今は。