哀しい話

我が家の裏はひろーい(2ha)畑。その畑を挟んでMさんのお宅があります。
昨日生協から帰ってきたKが「Mさんの所、売りに出されるらしいよ、不動産屋さんらしき人が家の写真を撮っていた。」といいました。仰天です。
Mさんご夫婦は共に80代の二人暮らしでした。
二人のお子さんがいらっしゃって、上の息子さんは市内の中心部にお住まいで不動産業を営なみ、下の娘さんはサラリーマンと結婚し、7,8年前にMさんから分けてもらった土地に家を建てて越してこられて、Mさんの所から歩いて5分ぐらいの所に住んでおられます。
Mさんは若い時は農業や養豚をして生活しておられたようですが、私たちがここに越してきたときは、土地の一部を農園やゴルフ練習場に貸し、Mさんは自家用の野菜作り、広大な所有地の維持管理(草刈り、枝下ろし)などをして、奥さんは専業主婦として暮らしておられるようでした。
Mさんは前区長さんだったので近所の方の人望が厚く土地を売りたいとの話が持ち込まれ、その話は不動産さんの息子さんに行き、私の元の家の隣家の不動産屋のNさんにも伝わり、Nさんの斡旋で私たちはこの地を買いました。
こういう経緯があったのでMさんには私たちの事をよく気にかけてもらっていました。
さて・・・この2月だったでしょうか、どういう経緯か知りませんが、Mさんの息子さんが62歳で病死なさいました。
そのお葬式はこれまたどういうわけかご実家でなさったので私もお手伝いに行きました。お葬式の時も49日の時も、Mさんご夫婦はしっかりとしておいででした。
しかし、49日が過ぎて間もなく、ご夫婦で施設に入られたといううわさを聞きました。
後に、骨粗鬆症だった奥さんの病状が進み家事が無理になり、Mさんは体はしっかりしているものの痴呆が進んで二人で暮らすのは危なくなったからと娘さんから聞きました。
Mさんの家は、大工をどこそこから連れてきた、ヒノキの銘木を使ったなどなど、Mさんご自慢の家でした。
私たちが子供は娘たちだけだと知ると、跡継ぎがいないのかと嘆き、後年男の子の孫が生まれるとわがことのように喜んでくださいました。
息子があり男の内孫があり、まだご夫婦とも存命。なのに・・・半年足らずの間のこの急転、言葉もありません。ただ哀しい。






↓先日買ったばかりのウエディング・ブーケという名前のアジサイ



↓今年球根で買ったアリウムの一種。アリウムは困るほど増えるかもしくは高温多湿に弱く咲かずに終わるか、両極端。これは今年は何とか咲けたけれど来年はどうなるでしょうか。



オカトラノオ(白)、宿根フロックス、モナルダとか。



アスター  これを見る度にこれを愛でてくれた花友を偲ぶ。


↓スズランの木



↓スズランの木に絡まって咲くクレマチスの「踊り場」