お葬式

友人のお葬式に参列しました。彼女の別宅に一緒によく集っていたもう二人の友人と現地で落ち合って。

式場に入ってまず目に入ってのは、ピンクの壁紙の前で明るく笑っている遺影でした。
あまり若々しく明るいので30年前ぐらいの写真かと思ったら、2、3週間前に彼女が写真館に行って用意したものでした。

一緒に行った友人の意見で火葬場まで見送に行きました。

そこで遺族の方々の目に留まり、直会の、友人のご主人の前の席に招き入れられ、いろいろ伺わせていただきました。

彼女が2月に体の異変に気付き受診した時はもう転移が起こっていたそうです。
それから入院してあるいは通院で治療を受けながら、着々と身じまいをしてきたようです。
だれに対しても体や心の苦しみや痛みを口にすることなく。
ご主人は、こういう彼女の様子を「何でも自分でする人だったから。」と言っておられました。
病気のことを告知したのもごく身近な人たちに対してだけで、お兄さんに対しては10月に入ってから、病名とともに、「早く来ないと会えなくなるかもよ〜。」と明るく電話で話したようでした。

帰宅して彼女のブログを2月までさかのぼって読みました。
その気になって読んでも彼女が重い病気だった事をうかがわせる片鱗もありません。
彼女は柔和な穏やか人でした。でも実はとてもとても強い人だったを初めて知りました。
そのことが私をよけいつらく悲しく寂しい思いにさせます。