T社長

USK花壇の社長の話をまた書きます。
先日の金持ち云々の話は、エセ金持ち、成り上がり金持ちのことで、本当のお金持ちのことではないのは分かっています。
なにせ、彼自身が大豪農の末っ子の一人息子で、1ドルが360円の時代に農業を勉強するためにアメリカに数年留学したという、華やかな経歴をもつ、本当のお金持ちなんですから。
もっとも彼の口にかかると、留学も「アメリカで日本語を勉強してきた。」と言う表現になりますが。
1ドルが360円、ドルの海外持ち出し制限がある時代のことですから、仕送りがない人は勿論多少の仕送りがあっても生活が楽では無く、留学仲間と芝刈り、空調機や薪ストーブ設置工事などのアルバイトに忙しく、学校にはあまり通わなかった日々を自嘲気味にそう表現するのです。
「女の人は気の毒だった。女の人にはアルバイトの口が無くて、日本に帰ろうにも旅費がなくて帰れないんだよ。帰る為に身を売ってた人がたくさんいたよ。そんな人で、帰ってから良いところのお嫁さんになって今は幸せに暮らしている人もいるよ。留学仲間で集まる事もあるけど、そんな人には連絡しないんだよ。会っても知らん顔しているんだ。」などなどの意味のことを、ハンサムな顔には似つかわしくなく方言丸出しで話します。
周囲の人から愛されて育った人は、他人にも優しいんだなあと思わせます。
彼は取り切れない脳腫瘍を抱えています。その事を「自分は頭が悪いもので。」という言い方をしますが、共に病気持ちの私たち二人に格別優しいのは、きっとそれ故かと推し量っています。

T社長はこのブログのことを知りませんので、思いのまま書かせてもらいました。
このブログは前のブログのように、自ら広める事をしていません。
自ら教えたのは、3人の娘と大事な友人3人だけです。
でもアクセス数から見ると、6人以外の方も読んで頂いているようなので大変励まされています。ありがとうございます。