合うものだけでいい

ここの冬季の最低気温は−5度ぐらい。雪はあまり降りません。降っても一冬に一回か二回で、積もってもせいぜい10cmぐらいのもので家の表(南)は数日で溶けてしまいます。
我が家の北側は広い(2ヘクタール)の更地なので北風が庭にもろに吹き付けます。
北風が1m吹くと体感温度は一度下がるといいますから、冬の強風の時には植物はかなりの寒さにさらされることになります。
なので耐寒性、強の植物しかここの冬は乗り切れません。
耐寒性強のものには耐暑性が無いものが多く、ここの、近年は35度を超えるような夏を超えられるものは稀です。
ですからこの庭に一年を通して植えっぱなしにできるものは、ここより北の地方、南の地方より数が少ないのではないかと思っています。
何とかこの庭の植栽の種類を増やしたいと今までさんざん工夫してきました。
植え場所を変えたり、客土したり。
でも最近分かってきました。
所詮そうやって工夫しても㈸多くして益少なし、居ついてくれるあまりなく大抵は短期間のうちに消滅してしまうと。
だからもう無駄にあがくのをやめました。
この土地に合うものだけでいい、自分の育て方、ほぼ放任の育て方に合うものだけでいいって。
何がこの土地に合うかが分かってきたので、最近は苗や球根を買うことがなくなくなってきました。
合うものはすでに植わっていますから。



「合うものだけでいい」という思いは、人付き合い、身に着けるもの、時間の過ごし方などなど生活全面で強くなっています。
何が自分に合うかということがこの年になってようやく自覚できたことに依るのでしょうか。

↑一人生えの、多分ユーフォルビアの芽

かつていろんな種類のユーフォルビアをあちこちにいろんな工夫をしながら何回も何回も植えてきました。
でも今はほとんど残っていなくてはたしてこの冬を乗り越えられるものがあるかとどうかの状態です。
これが↑生えていたのは大木の下の北風が当たらなく日陰。大きく育つかしらと行く末が楽しみです。