会わせていてよかった

実家の母は女、女、女、女、男、男の姉弟の四女。
六人の姉弟のうち四人はすでに故人で生存していたのは母と末っ子の叔父の二人だけでした。
昨夜、母の実家の従弟→実家の弟嫁→私、妹という経由でその叔父の訃報が届きました。

2年前母のたっての願いで母をその叔父に会いにつれて行きました。
その頃でも母は何かにすがらなければ一人で立っていられず、移動は車椅子でどうにか(もちろん自分で動かすことはできない)という状態でした。
ハイヤーで、高速を使って、トイレタイムをしばしば取って2時間ばかり走って、高速を降りてからは見知らぬ土地をカーナビを頼りに最後には人に尋ねながら細い道を曲がりくねってようやく着いた叔父の家は、エレベーターのないビルの三階。
愕然!
運転手さんの頑張りで(叔父も歩くのがやっとの状態)何とか車椅子の母を三階に持ち上げることができて、ほっでした。
本当に必死でギリギリで母の思いをなんとかかなえることができたのでした。

今思えば、あの時無理しても母を叔父に会わせて本当によかったです。
今では誰がどう頑張っても母を叔父の葬儀につれてはいけないでしょう。例えつれて行けたとしても葬儀に参列させることは無理でしょう。
母は弟夫婦にも参列しなくていいといったようです。
私も失礼して、2年前のあの日に見た、昔と変わらずとてもハンサムだった叔父の面影を忍びつつ心を込めてご冥福を祈りながら静かに時を過ごします。



↓キセワタ


↓白花のサルスベリ 5種あるサルスベリの中で一番好き。