人さまざま

母は何時も次の目標を作ってそれに向かうことで自分を奮い立たせています。
この前までは父の13回忌の法要をしてもらうことが目標だったのですが、それが無事済んだ直後から、次の目標は「TD先生(詩吟で長く師事していた方)にもう一度会いたい、先生の住んでおられるKRM市に行きたい。」に。
KRM市には終戦後、私がまだ三歳かもっと幼い頃、父母が母の姉(つまりは私の伯母)夫婦などと飛行場の跡地の払い下げをうけ開拓民として入植して住んだ場所があります。
父母たちがすぐに自分たちの土地を伯母夫婦に譲り祖父母の所に戻ったあとも、伯母夫婦(今は共に故人)はずっとそこに留まり、現在も(10人兄姉だった)従兄姉たちの何人かが暮らしているよう。
近くにゴルフ場が出来、従兄姉たちもアパートを経営していたりして、すっかり様変わりいるとか。
それを一目見てみたいと。


昨日、ここ数年音信が途絶えているというTD先生の電話番号を母から聞いたので、さっそく恐る恐る連絡してみましたら・・・
元気な、耳が痛くなるほど大きなお声が返ってきました。齢90を越えていらっしゃるはずなのですが。
老い方は人によって差が大きいものだとつくづく思いました。


ともかくも母の希望を叶えるべく万障を繰り合わせてみようというのが私の当面の目標になりました。